Sound Tracks
三月末のニューヨーク出発直前まで、バルカン半島の旅の映像の編集でバタバタしてました。
同じく、この旅の作品のために出発直前まで力を注いでくれた仲間たちがいました。
いつもジャムセッションする仲間、ウッドベースの音二とバイオリンのRAYちゃん。
今回、ぜひ二人に作品のための音楽を作って欲しくてお願いしたら、二人は快く引き受けてくれたのです。
二人の音楽が、おれのバルカンの映像に合うと確信してたから、軽い気持ちでお願いしたんだけど、二人はおれの渡した映像のDVDを何度も観ながらイメージを膨らまし、さらにバルカン半島の音楽を調べ尽くし、そして見事にバルカンの世界にハマってくれた。
民謡からジプシー音楽、そしてディスコに至るまでバルカンの音楽を聴きまくり、二人は音楽を通してバルカン半島を旅した。その作業全てを心から楽しんでくれ、妥協せず、丁寧に音楽を作ってくれた。
そして出発前夜、二人は完成した音源を届けにきてくれた。
某スタジオで合流し、“ハマちゃん”という若き音楽エンジニアと4人で、映像に合わせながら聴いた。
素晴らしい4つのトラックだった!
作品に一気に深みが出てきた。
「このプロジェクトのためなら絶対に時間を確保します」
と断言してくれてたハマちゃんは、ライブやレコーディングで多忙な日々にも関わらず、終電が終わる時間までわざわざ残ってくれ、この4つの曲をマスタリングしてくれた。
みるみるうちに、二人の音楽の世界が広がっていき、音二とRAYちゃんも、ハマちゃんの音作りの腕前に驚嘆していた。
おれにはこの三人の出会いも嬉しかった。
そして何より、それぞれの世界で頑張っているキラ星のような三人が、おれの作品のために渾身の力を注いでくれた事が、今すぐニューヨークまで軽々と飛んでいけそうなほど嬉しかった。
この作品は、もうずっと長いあいだ独りでの作業が続いてたので、彼らの参加はホント嬉しかったし、最後まで走り抜けられるパワーをもらった。
ありがとう!音二、RAYちゃん、ハマちゃん!
再会 〜Brooklyn〜
JFK空港を出ると、ニューヨークの空は抜けるような快晴だった。
「Welcome to New York!」妹ヘレンが迎えに来てくれた。
今までいつも彼女が旅の途中におれの生活に訪れるばかりだったけど、今回初めておれが彼女の生活に飛び込んだ。
空港からブルックリンにある彼女のフラットに直行。
ニューヨークの街や地下鉄は汚いし、色んな人種や国籍の人たちが共存してるので、混沌とした空気が漂っている。東京より小さいはずなのに隣人が異文化の人というだけで、とてつもなく大きな街に感じる。
ヘレンの住む地域は、黒人たちが多く住むハーレムのような匂いがする所だった。
その夜、今回参加するアーティストや仲間たちを集めてウェルカムパーティーを開いてもらった。
詩人や絵描き、インスタレーション作家に映像作家。さまざまなアーティストたちが集った。
図らずも今回の展覧会の前夜祭になった。
パーティーは夜中3時くらいまで盛り上がり、日本から数えると40時間ほど続いた長い一日が終わった。
そしてドロのように眠った‥
準備の日々
翌日からさっそく展覧会の準備に取りかかった。
会場はSOHOの一角にあるギャラリー
「The Puffin Room」。
ブロードウェイから徒歩0分の一等地だった。
The Puffin Roomの外観。
絵は段ボール使って展示することにした。
フレームを買うお金を節約することが目的だったけど、段ボールの表面をはがして、ペンキを塗って、警察に見つからないように公園で火をおこして、表面を焦がして‥ってやってるうちに、バックパッカーの旅の汚れた雰囲気(絵は全て旅の記憶から描いたもの)にマッチしてきて、「これしかない!」っていうほどいい感じになった。
今までスケッチブックの中で眠っていた作品たちが、こうして壁一面に広がるのを見るのは、何とも言えない幸福な気分だった。
おれの絵たちも嬉しそうだった。
」
そしてコツコツ編集してきたバルカン半島の映像作品が、絵と共に展示できるなんて‥
準備が一段落ついたとき、なんか感動した。
今まで目指してきたことの集大成をここSOHOで実現させてもらって、ヘレンには感謝の言葉が見つからないくらいだ。
ヘレンが呼んだアーティストたちはみんな素敵で、彼女はほんとに素晴らしいセンスでこのイベントを進めてきた。
けど、その話しは長くなりそうなので、また今度書きます。
Sound Tracks
Until right before I left Japan, I've been working for my film of the Balkans travel.
But I was not alone. There were another people who worked for my film.
My Jam session friends help me to make music for my film.
They made great tracks.
I' ve been alone in this project for long time.
So I was very happy to get their musics and vibes.
It helps a lot.
Broolkyn, NYC
When I arrived to New York, It was sunny and fresh air.
Felt like good sign for staying in NYC.
" Welcome to New York! "
My sister Helen came to pick me up.
Directly we headed to her apartment in Brooklyn.
At night, she made a welcome party for me. I met many artists who's going to show their arts on the exhibition together.
The party was over at 3:00 am. Since Tokyo, it was quite long day. I slept like a baby..
Preparing for the exhibition
I used cut boards for the flames of my paintings.
I took off the skins and painted and burned..
I choose this way. Because I wanted to save money. But wow, now it looks much nicer, somehow.
These paintings have been sleeping in my sketch book.
Now they are released in the gallery in SOHO.
They look so happy!
And also I'm very happy to show the Balkans documentary as well.
I've worked quite long and hard time for those art works .
I'm so appreciate to Helen for all of it.
She has done great work for this exhibition.
But it's gonna be a long story. So I will write about it next time.