46. Great Rockn'Roll Time with J(S)W.

今まで色んな音楽遍歴をしてきたけど「最も影響を受けたミュージシャン」と言えば、それは間違いなくJun Sky Walker(S)だ。

２月の後半から２ヶ月以上に渡り、そのJun Sky Walker(S)のメンバーに誘ってもらい、ツアードキュメンタリーの撮影をしてきました。

少数精鋭のオールスタッフ。2ヶ月の間に家族のようになっていった。

ツアーは先日終わり、最後にドラムの小林くんとジュンスカ号（小林くん手作りのツアーバス）を山の中の駐車場まで運びました。

小林くんと別れたあと、やっと「旅は終わったんだ」と実感した。

雪の舞う北海道から南国の鹿児島まで全国7000Km、小林くんは全て一人で運転し、おれはずっと助手席に座って日本中の風景を小林くんと一緒に見つめてきたのだ。（たまにおれは居眠りしてたけど‥）

メンバーと出会った25年前、まさかこうして彼らと一緒に旅する日がくるなんて思いもしなかった。

１９８３

25年前、おれは地元広島の小学校を卒業したあと東京にある学校に入って寮生活を送っていた。

森に囲まれたその学校に憧れて、夢と希望を抱いて家を飛び出したんだけど、そこでおれたち新入生を待ち受けていたのは「悪の巣窟」の寮生活だった。

その寮には中学生・高校生が一緒に暮らしていて大人は一切いない。高校3年生が全てを仕切っているのだ。

当時12才のおれにとって17，8の先輩たちは充分「大人」。

寮では毎晩その先輩たちに呼び出されいじめられ、怯える日々が続いたのです。

※こう書くとガラの悪い学校みたいだけど、実際にはイジメは生活の一部分で、そのイジメさえも含めて1983年はおれにとって映画にしたいほど輝かしい一年だったのです。

急きょリハーサルでベースを弾いた。

ボーカルの宮田くんに「今日が一番役に立ったんじゃねーの？」と言われ、大爆笑！

入学して1ヶ月ほど経ったある日、寮の食堂で「誕生日会」というイベントが行われた。その月の誕生日の人たちをまとめて祝うってわけだ。

ひとしきり誕生日の人たちを祝ったあと、急に食堂が暗くなった。

そしていきなり鳴り響く爆音。

脳天を貫く衝撃。

耳をふさぎながら滝を浴びるように体験した初めてのロックコンサート。

それが当時高校3年生だったJun Sky Walker（当時は(S)はなかった）との出会いだった。

当時彼らは寮の食堂でライブをやっていたのです。

ギターの純太くんは食堂中を駆け回り、おれのすぐ後ろのテーブルに乗って激しくソロを弾く。その姿を見上げた時、もはや人間ではなくまるで大魔神のように見えた。
そしてそれは今回のツアーでも同じだった。
ステージの下から純太くんのギターソロを見上げて撮影していると、25年前の誕生日会の時に感じたものと同じものを感じた。

他のメンバーたちも寮長などしていて恐くて仕方がない先輩たちだったけど、その日からおれは「誕生日会」を毎回楽しみに待ちわびるようになった。

恐くて憧れの先輩。それがジュンスカだった。

彼らが卒業してしまったあと、なんだか気が抜けてしまったのをよく覚えている。

それから一年ほど経って、ジュンスカがライブハウスで活動を再開したので、おれは飛び上がって喜んだ。

誕生日会を待ちわびてた時のようにその時期のジュンスカのライブは全部逃さず観に行った。

特に福生（東京の八王子の近く）の「UZU」というライブハウスでのライブは毎月楽しみだった。

UZUでライブがある日は毎回学校を抜け出して、小林くんにジュンスカ号（当時は白のキャラバンだったかな？）に乗せてもらい、メンバーと一緒に福生まで行くことが出来たのだ！

その頃、お客はおれを含めても5人程度だったこともよくあったけどジュンスカの音楽はいつもサイコーだった。

その後、多くの人が知るように彼らは日本の音楽シーンを駆け抜けていった。

ジュンスカが歩いた後には色んなものが育っていった。事務所やレコード会社（もちろんそれらによってジュンスカも育ったんだけど）、そしてデビュー直前にメンバーになった兄もプロデューサーとして活動している。

「革命を起こす人と、その後それを維持していく人たちは別の人種だ」

ってだれかが書いてたけど、ジュンスカはまさに前者だったと思う。

風

デビュー20周年ということで行われた今年限定の再結成ツアー。

※ジュンスカは97年に一度解散しました。

観に来てくれたお客さんたちの顔はどこの街でもキラッキラに輝いていました。

みんなジュンスカを待ちわびていたのだ。

お客さんたちの顔を見ていると、毎回のステージが一期一会なんだといつも感じさせられた。

ジュンスカもそれに答えるように毎回全力でステージに立った。ジュンスカのライブはそれぞれのお客さんの日常の中に風を吹かせたと思うけど、お客さんたちもおれたちに風を吹かせてくれた。

ひとつの街に滞在するのは長くても2日。おれの旅の感覚からすれば短すぎると思ってたけど、その短時間の間で大勢の人たちと濃厚な時間を過ごすのだから、旅ってやっぱり長さじゃなくて深さなんだなと思った。

破天荒でぶっ飛んだ寮生活から生まれたJun Sky Walker(S)。

今回の旅で感じたのは、ジュンスカのメンバーはあの破天荒な寮生活のまま何も変わっていないってこと。

だれもが羨むような裸の人間関係。そこで起きた化学反応がジュンスカで、日本中がそれに巻き込まれていったのだと思った。

ツアー中、滞在先の大きなホテルがまるで寮に思えてくるようなヤンチャをよくやった。

それはここには書けないような事ばかりなんだけど、全てが美しい瞬間だった。

風のように走り抜けた濃い〜２ヶ月でした。

最後にもう一枚、おれとジュンスカ！

自己マンです‥うぇ〜い！

Great Rockn'Roll Time with J(S)W.

I've been listening many sort of music.
But If you ask me " Who is the best? ". I will tell you the name of japanese band called " Jun Sky Walker(S) "
They influenced me a lot.

From end of February to beginning of May, I've shot their tour as a documentary film.

Few days ago, the tour was over.
We've traveled all over Japan by bus from north to south, more than 7000km.
We arranged our bus and all the way droved by our drummer.

Life is strange.
I met them 25 years ago. At that time, I was 12. they were about 18 years old.
I never imagined someday I travel with them.

1983
25 years ago, after I graduated a primary school, I moved to Tokyo by myself.

Comments

[ﾋｻ]

なぜかなあ。黙のこれを読みながら涙が止まらなかった。素晴らしすぎるよ、今の時代にこんな熱い人間関係が生きていたんだ！黙はそこにいたんだね。なぜか、涙が溢れてしかたなかった。黙、ありがとう。

[ラッチ]

お疲れさんでした〜♪
イイ旅してきたね

[R1]

ヤーマン！
いい旅したんだねー！
おめでとう！

[みっきー]

和弥さんも大満足だったと思うよー！

[うさぴょん]

すごく感動して、コメント書かずにいられない！
ただのジュンスカのカメラマンと思いきや！
そんな深い繋がりがあったとは全然知りませんでした。
今回のツアー数ヶ所で黙さんを間近で見ましたが
いつも笑顔でとても輝いている人だなぁっと思ってみてました。
ブログを見て、それが納得できました！
熱く、深く、ジュンスカを思っている人が
ｽﾀｯﾌのﾒﾝﾊﾞｰの一員として居たこと
私もとても嬉しく、そして感動しました！
ありがと('ー')黙さん！

[夏至著]

おひさしぶりで～～す・・ね♪

元気そうでなによりです。

引っ越したので、また改めて遊びにも来てくださいね♪

千葉県の八街です！！

[いちご]

深いなぁ。。
一期一会ってなんだか泣けます。
良い旅できてよかったね！！

うぇ～い！おつかれちゃん☆

[pink elephant]

旅は長さでなく深さ・・・。
そうですね。人生という旅をどれだけ深く歩んでいけるのか・・・また考えます。ジュンスカの方々に今回はたくさんのことを学びました。黙さんの今までの旅路を拝見させてもらったことでもまた感じることがたくさんありました。出会いって生きていく中で本当に大事ですね。前のジュンスカを全く知らないわたしですが、でも今出会えたことにはきっと意味があると思っているし、実際本当に元気づけられたので・・・再結成した今出会えたことを嬉しく思います。
ツアーお疲れ様でした☆
これからもよい旅を・・・♪

[茅世]

ツアー成功おめでとうございます。素晴らしい時間をありがとうございました。
メンバー、スタッフさんのブログのどれを見ても、メンバー、スタッフ、来てくれたお客さんで作られた特別な輝いた時間だったと書いてありますよね。
行くことができた私たちはその言葉で、ライブの感動を更に深いものにすることができて嬉しさいっぱいなのですが、チケットが取れなくて行けなかったファン、仕事や住んでいる所…家庭の事情などの都合で涙を飲んだファン、その場に立ち合いたくても立ち合えなかったファンがその何十倍もいたことも忘れないで！
もちろん、メンバーもスタッフもそれは百も承知だと思うのですが、一言も言葉に表してあげてほしいな〜、って思いました。
ジュンスカを大切に思い愛していればこそ、たった一言で行けなかったけど仲間になれた気持ちにもなれるし、行けかった淋しく切ない気持ちが増したりもするんだと思うんですよね。　余計なことをだらだらとすみません。お疲れ様でした。

[あんこ]

カメラが体の一部のような黙さんをライブ会場で見ていました。
メンバーのブログでも沢山登場されていたので私にとっては黙さんはジュンスカメンバーでした。
ライブ後我慢出来ず「黙さん！」と声をかけると黙さんは少し考えられて「どこかでお会いしましたか？」と不思議そうに言われました。私は黙さんを知っていたけれど黙さんとは初対面。
あの時の「どこかでお会いしましたか？」という言葉が黙さんが旅先での人との出会いを大事にされていることが伝わりました。
ファンコメントを撮っていただきましたがレンズ越しに黙さんに心の中まで撮られている感じがしました。作った笑顔や作った言葉は見透かされているような・・・
自然な表情、素直な言葉だけを撮りたいという気持ちが伝わるような感覚でした。
またツアーを一緒にまわることはあるのでしょうか？
その時はまた「黙さん！」と声をかけてしまいそうです。
ジュンスカ２０周年の間は日本にいて欲しいです。

[melody]

私はS45年8月生まれですが、もしかして黙さんと同級になるのかな?!早く知ってれば友達みたく声を掛けたのに!!けど同世代の黙さんがジュンスカのstaffとして同行してたなんて凄く嬉しいし光栄です。私が男だったら黙さんとダチになりたかったです、笑。今度会ったら私もあんこさんみたいに声掛けますね!これからもお体に気をつけて頑張って下さい。

[Lotus]

ツアーお疲れ様でした。
読んでくうちに黙さんの熱い気持ちがとても伝わってきて月並みなコメントかもしれませんが胸が熱くなりました。
こんなにも深く想える仲間たちがいるって
素敵な事だと思うし、そう想うことのできる黙さんもきっと素敵な方なんだなと思います。旅は長さじゃなく深さである。
素敵な言葉ですね。とても心に響きました。これからも良い旅を♪

[ヨク]

素敵な時間を分けて下さり、ありがとうございます。

[moku]

ヒサさん
早朝から泣いていただいて何と言っていいやら‥とにかく光栄です！

ラッチさん
ありがとうございます！
今度また遊びにいきたいのでよろしくお願いします！

R1
ごぶさた！R1の旅はどうだい？

みっきー
宮田くんには後半ほぼ毎晩マッサージしてたんだけど、その時間が楽しかったんだよね。ゆるくて。

うさぴょんさん
恐縮です。ジュンスカを応援していてくれてありがとうございます！

夏至著！
ご無沙汰してます！
大樹からオッカドの話は聞きました。残念だったけど新居に今度ぜひお邪魔させて下さい。よろしくお願いします！

いちご
うぇ〜い。いちごだけに「いちご一会」ってか！？
‥‥冗談です。ありがとう！

P. Elephant
ジュンスカの音楽は古くないよな。
だから新しく聞いた人の心にも届くんだろうね。
みんなの生活にジュンスカの風が吹いてるのが、よく見えて面白い。

茅世さま
どうも忠告をありがとうございます。
まさか自分のブログがそんなにジュンスカファンの人たちが覗いているとは思っていなかったので、会場に来れなかった人たちの事を書き忘れました。
すみませんでした。
まだ年内、色々やると思うので今回見れなかった人たちも参加できると思います。

あんこさん
インタビューに協力していただいてありがとうございました。
今後のライブには呼んで貰えれば勿論参加したいけど、それはまだ分かりません。参加できればまたよろしくお願いします！

melodyさん
了解です。よろしくです！

Lotus
さんきゅー。lotus こそよい旅を！

ヨク
九州地区で会ったんだよね？
名前と顔が一致してないけど、こちらこそ素敵な時間を共有してくれてありがとう！

[のなかひろし]

東天寮懐かしいな、
俺達の部屋は106号室だったっけ？
俺は良く泣いてたけど、
まーお前は泣かなかったなｗ
何だかお前のブログ読んでたら
色々思い出して
胸が一杯になって来たよ。

てか、早く来い！

[やっし]

お疲れさまでした！
25年前のメンバーと黙さんの出会い方素敵すぎますね。

ドキュメンタリー楽しみにしてます。
またツアーでお会いできることも期待してます！

[いそぴ]

ツアーお疲れ様でした。
ものすごく素敵な時間を共有することが出来ました。
今回のツアーで黙さんが仲間のすばらしさを実感されたように、私も仲間のすばらしさを再確認しました。
感動を分かち合える仲間がいるっていいですね。
それだけで幸せ者だと思います。

これからも黙さんが多くの出会いとかけがえのない体験に恵まれますように。

[ゆめたん]

神戸、京都、大阪のライブに行きましたが、いつもニコニコとされていた黙さんが印象に残っています。楽しいんやろうなぁ・・・って羨ましく、そしてなんか私まで嬉しい気持ちでした。
次のツアーも同行されてたら、声かけさせてもらおうかな！？
ジュンスカのドキュメンタリー、楽しみにしてますね。

[ヤスコ]

やっだみんな懐かしい顔ばっか！！
お疲れ様でした。
近いうちまた先輩らとお好み大会とかお好み対決とかしたいよ～。
そのうち気長に連絡待ってるよ。
今日江古田キャンパスいってきた！

[moku]

のなか
バンドの方どうだい？
部屋は16号だよ！
1年の最後の部屋は、おれはジュンスカのベースだった伊藤くんと一緒の部屋でサイコーに楽しかった！

やっし
いそび
ゆめたん
映像楽しみにしてて下さい！

ヤスコ
ごぶさたー！
そのうちやろうぜ、お好み焼き。
竹富行ってる？？

[haru]

元気そうでなによりです！
…っつうか元気じゃない姿の方が想像出来ないけどＷＷ

どうやら私ももくさんに刺激を受け来月バリに行くことにしました！！小旅行ですが…

私の眠っていた何かを喚起してくれてありがとう

[はらやん]

ﾂｱｰお疲れ様でした。
何を思ったのか、年上の黙さんに「黙くん！」って声を掛けてしまいました。ｽﾐﾏｾﾝ。
なんだか勝手に親しみを感じてしまって。
米子では黙くんのまわしてるﾋﾞﾃﾞｵのﾓﾆﾀｰ越しにｼﾞｭﾝｽｶを見てみたり。
ﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰ、とっても楽しみです。

[moku]

haru
バリに行くの！？
いいねぇ。楽しんできてね！

はらやん
楽しみにしててくださーい。