今おれが滞在しているクロアチアは、以前、周辺諸国と共に「ユーゴスラビア」という連邦国家を作っていました。
ユーゴスラビアは独自の社会主義国家を形成し、冷戦時代には西東のどちらにも属さず、いい関係を保っていました。
ところが80年代後半からナショナリズムが台頭し、民族(宗教)に分かれて分裂を始め、各国は血を血で洗う紛争を通して、ユーゴスラビアから独立を果たしました。
ところが今、多くの人たちは「ユーゴスラビア時代は良かった」と恋しがっています。
ユーゴ時代、社会は安定していてみんな仕事に就けてたけど、現在ではボスニアでは失業率60%。20年近く仕事にありつけない人たちがたくさんいます。クロアチアでも「独立後、憂鬱な気分が蔓延してる」という。
「最初おれたちは『独立して自由になったんだ!』って喜んでたけど、気づいたらすっかり欧米の経済奴隷になって(現在のクロアチア、ボスニアの銀行は全て海外の銀行)、今では悲惨な社会になっているよ‥」 と友人マルコ。
オリーブ狩りをしながら、久々にそんな話題になったので、友人たちに改めて聞いてみました。
「じゃ何故わざわざ戦争までして独立したの?」
「そりゃ、アメリカや巨大な資本家たちがユーゴスラビアを崩壊させるために、おれたちのナショナリズムを利用したのさ」
という。
こんな話しになると、つい東アジアの状況に照らし合わせてしまう。
我が国の中国や朝鮮半島とのイザコザも「実は東アジア地域の国力を奪うため、背後にイザコザを焚き付けている奴らがいるんじゃないか?」
とか、「日本では最近やたら「道州制」とか「地方分権」が叫ばれていて、新鮮でかっこ良く見えるかも知れないけれど、ユーゴスラビア崩壊の裏話しを聞くと、その方向へ進む事は ”経済奴隷” になる事への第一歩なんじゃないか?」 とも疑ってしまう。
「地域」「市民」だけを重んじ「国家観」というものが全く抜け落ちている人に日本で大勢出会ってきたけど、(橋下大阪市長は『"国防軍" という名称はよくない』と言ったそうだけれど、国を守る軍なのに、何が良くないのだろう? “国”というものを想起させる事が悪いと思っているのかな?)
—とにかく、今度日本のリーダーになる人は、大局を見れる人だといいなぁ。—
と、アドリア海のオリーブ畑の真ん中で思いました。
Yugoslavia
"Yugoslavia was nice. Everybody had job. The people were happy"
"Today, the society gets more melancholic. The people has noo job…"
I've seen that many people in the Balkans are missing Yugoslavia period.
" So Why did you choose to become independ country?"
I asked to my friend.
"America or some capitalists wanted to destroy Yugoslavia. So they use our nationalism to break the socity"
" At the beginning, We thought we were happy to get to be independ, But eventually we become economic slave of America and Capitalists"
Same thing happen in Japan, too.
War is never finish, yet.