バルカン半島の旅 No13. 「パートナー」7月12日〜23日 ブルチコ
パートナー
ボスニア北部の町、ブルチコで撮影などをしているあいだにヤスミンカとマイーダという女の子たちが登場しました。
あっという間にベキムとペーターは彼女たちとくっつき、船旅を始めたいが為にあれほど急いでいたペーターも急に足が止まりました。
「早く船旅を始めたいんじゃなかったっけ?」とからかうと、
「気が変わったのさ」とペーター。
船旅のためにいつもバタバタ急がされていたため、撮影に充分時間が取れずに消化不良気味だったので、とにかく急がれるよりはこっちの方がまだましでした。
そして、そうこうしているうちにおれにもパートナーが現れました。
おれたちはコテージの近くの山の中で出会った。
相手は子犬だったけど・・
そいつは無人の別荘の前にたたずんでいました。
久々に人に出会ったみたいで、おれを見つめてシッポをふって嬉しそうにしていた。
きっと飼い主に捨てられたに違いない。
「・・じゃあな」
おれはしばらくそいつを眺めてたけど、無情にも立ち去ってしまった。
かわいい奴だけど、最後まで面倒見ることはできないと思ったからです。
ところが、振り返るとそいつはおれについてくるではないか。
それでもおれは放っておいて歩いた。
コテージまでは2kmほど。子犬とっては難関の小さな沢もあったけど、そいつはけなげに沢を越えて最後までおれについてきた。
コテージについて、おれは初めてそいつを抱き上げました。
「よくついて来たな。これからおれたちは仲間だぜ」ってな感じで。
自分の住み慣れた場所を離れるのは誰でも勇気がいると思うけど、こいつは未知の世界にしがみついてきたので一緒に旅ができると思ったのだ。
とにかく、こうしておれには小さな相棒ができた。ほんとにかわいい奴だった。
オス、生後約1ヶ月ほど (大型犬)。名前は「ヤラネ」と命名しました(ヤラネとはボスニアのスラングで“仲間”という意味)。
女どもに夢中になっていたベキムやペーターもヤラネを仲間にする事を賛成しました。
船で川を下る旅がもうすぐ始まるので、おれは翌朝から近くの川でヤラネに泳ぎの特訓を始めました。
小さな流れでも怖がっているヤラネを無視しておれはどんどん先へ進む。
取り残されたヤラネは最初はクンクン鳴いてるけど、しまいに寂しさに耐えかね腹を決めて川を越えてくる。
ちと酷な特訓だけどヤラネは日に日に水を恐れなくなり、上級コースの沢も挑戦するようになりました。
コテージでも次第にやんちゃぶりを発揮しだして、最初は恐れていたアヒルやニワトリを追いかけて楽しむようにもなりました。
まるで息子ができたみたいだった。もはやヤラネ抜きの船旅はあり得なかった。
ヤナリック
コテージにはもう一人仲間が増えていました。ベキムたちのノルウェーの友人、ヤナリック。
Exit Festivalに来ていたヤナリックは、その後セルビアを旅してここに来たのです。
カントリーやブルーグラスの曲を、ユーモラスに南部なまりで歌うヤナリックの歌は最高だった。
ヤナリックがおれたちの船旅に捧げて作った曲、「マザーファッカー・リバー」は、名曲!
ヤナリックがノルウェーに戻ったころ、おれたちの川下りの旅もいよいよ始まりました。
Balkans Travel, No13 the Partners / Brcko
the Partners
In Brcko, Two girls appeared. Jasminka and Maida.
Immediately Bekim and Petter sticked with them, even though Petter had always rushed to the boat trip.
" I changed my mind " Petter said.
Somehow it was much better for me that he changed his mind.
Because It was always rushed, so I couldn't satisfy about shooting so far.
Then, somehow I also got a partner.
We met in the mountain near the cottage. In fact, he was a small dog.
He was standing in front of one empty cottage. Maybe he was a deserted dog.
He seemed so happy. I guessed he hadn't seen anybody in long time.
" .... Bye "
After while, I left him. Because I thought I couldn't take care about him until the end.
But he followed me, Even though I didn't look back.
Eventually he came with me until our cottage. The distance was about 2km.
I hugged him.
" OK, now you are our family "
Everybody need some courage, when you leave your place.
But he chose unknown world. I felt sympathy for him.
That's how I got a small partner.
He was really sweet. He was male, about 1 month old.
We put his name "Jarane". Jarane means friend in Bosnian slung.
Bekim and Petter also agreed to take him for our travel.
Our boat trip was coming soon.
So every morning I took him to the river and had swimming practice.
He had got better day by day.
I felt like i got a son. I couldn't imagine to keep on travel without Jarane.
Johnerick
We had one more Norwegian friend in the cottage.
Johnerick. He is friend of Bekim and Petter.
He was gonna stay there for one week.
I love his song a lot. He sang some country music with southern accent.
His song is called "mother fucker river is great!
When he went back to Norway, Our boat travel was also starting.
Jaraneかわいい!!
ひとりでいるよりも、mokuさんと一緒が良かったんじゃないのかな?
未知の世界でも、mokuさんがいればだいじょーぶ!!
って、きっと直感で思ったんだよ。たぶん。。
小さくても逞しい相棒だね!
わたしもシッポふってみようと思います(?)
Posted by: asamitch(小型犬) | Sep 21, 2008 at 16:04