セルビアと聞くと残虐なイメージを持つ人もいるかも知れないけど、実際はそんな事はない。
セルビアの首都、ベオグラード。
『バルカンヘ』の上映会を開く為に訪れました。まずは会場探しからだ。
七年前、初めてこの街を訪れた時はボスニアからサバ川をボートで下って入った。
今回は陸路でベオグラード入り滞在も長かったので、街の見え方も随分違いました。
アンドレアナ
この街でおれを泊めてくれたのは、夏に参加したLOST THEORYフェスティバルでおれの隣りにテントを張っていたアンドレアナ。
彼女はベオグラードのナイトライフを撮影するカメラマンだったので人脈も多く、上映会の会場を探すのにとても助かりました。
話しを持ちかけた会場の中には「作品の内容に問題がある」という理由で断る会場もありました。
「イスラム(ボスニア)の墓地は映しているのに、東方正教会(セルビア)の墓地は映していない」とか、「セルビア人へのインタビューが少ない」といった事が断られた理由でした。
「どこの国の立場にも立たず、公平に作る」
というつもりで作ってきたつもりだったけど、 当事国の人が見ると日本人には見えない細かな部分が気になるようでした。
こういう問題を扱うには、本当に細心の注意と取材と深い理解が必要ですね。
それでも最終的に上映した時には、どこの会場より笑いやリアクションがあって、みんな作品を楽しんで見てくれている事が伝わって嬉しかったです。これも当事国ならではの反響。
ナイトライフ
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