うふあがり島
仕事で呼んで頂き、三週間ほど沖縄の南大東島へ行ってきました。
地元で「うふあがり(沖縄の言葉で “はるか東” という意味)」と呼ばれているように、大東島は沖縄本島から360km東にぽつんと浮かんでいる島。
人を拒むかのような険しい崖に囲まれていて、『絶海の孤島』。
島の地下はほとんど鍾乳洞になっていて、サトウキビ畑の真ん中にいきなり地底湖へ続く穴が開いてたりする。
100年前、無人島だったこの小さな島に東京の八丈島から開拓民が上陸し、その後沖縄の各島からも人が集まったので、大東島では琉球と日本の文化が融合している。なのでシーサーもあれば神社もある。
マンチャーナイト
今回の大東島での仕事の一つはジャムセッション仲間の大樹たちが呼ばれていた祭りを撮影をすること。
この祭り「マンチャーナイト」は、京都在住の大東島出身の女の子が企画した。
「島を出て初めて島の良さが見えた。この島と本土の架け橋になりたくてこのイベントを思いついたんです」と彼女。
滞在中、島の人たちの家族のような近所同士の人間関係を見ていて、「戻りたい場所」っていうのは、やっぱり人なんだなぁと思った。
島での生活
島では仲間たちと共同生活。
今回は大樹のほかに、どんとを愛するギタリストモヤジ、超絶タブラー奏者ハジメ、ゴキゲンなJamバンド、Majestic Circusのベーシスト"モック"、ピアノのたくやがいました。
陽気な空気に泡盛な日々。
車にカギをかけるどころか、カギを抜くことさえ非常識な世界。日本じゃないどこか別の世界にいるようでした。
島のもう一つの祭り、「豊年祭」は冬のサトウキビの豊作を祈る祭り。
神輿を担いだあと、神社では相撲が行われた。小学校一年生から大人までの取り組みに島中の人たちが湧く。
この相撲のために、毎年東京から戻ってくる人までいました。
ここには街の娯楽はないけど、みんな楽しそうだぜ。
もう一つの仕事は、「音の記憶を辿る」というテーマでドキュメンタリーを制作していくこと。大樹たちと島の至る場所へ行って撮影した。
何かとバタバタだったけど、サトウキビ畑にピアノを運んでもらったり、閉館後の鍾乳洞を借り切って撮影したり、島の方達の信じられないくらいの協力を得て撮影ができました。
太平洋にぽつんと浮かんだ小さな皿の上の小さな世界は、また戻りたい場所になりました。
The tiny world of the tiny island
I've been the isolated tiny island called "Daitoujima", the locals call it "Ufuagari (means east end) island", for 3 weeks for filming.
Ufuagari is located at the middle of the Pacific. 360km east from Okinawa Island.
I got two jobs there. One is to film some festivals. Another one is to make some documentary for the Mexican TV channel.
The local people know each other like family.
Nobody lock key of cars and houses.
Relax atmosphere makes me feel like to be somewhere out of Japan.
The tiny world of the tiny island becomes the place where I want to return some day.