二月の下旬から約二ヶ月間撮影したロックバンド、Jun Sky Walker(S)のツアーのドキュメンタリー映画がついに完成し、劇場での上映が決まりました。
タイトルは Jun Sky Walker(S) " MY GENERATION "
二ヶ月間、「そこまで撮るなよ!」とメンバーに突っ込まれるほど、おれは彼らのツアーの一部始終を見つめつづけた。回ったテープは監督の田川さんが撮影したものも含めて実に220時間におよんだ。
映像をハードディスクに取り込むだけで一週間以上かかる大仕事だった。
アシスタントもいなかったので、すべておれと田川さんの二人だけでの作業。
「この頂上の見えない山をどこから登っていいのだろう・・」
と、最初おれはその膨大な素材の量を前に呆然とした。
でもあのツアーは間違いなくメンバーやスタッフ、そして観にきたお客さんたちにとって「何か」だったと確信してたので、その「何か」さえつかめれば絶対人の心にひっかかる作品になると信じ、田川さんとその山を登り始めた。
後半は田川さんの事務所に寝泊りし(「社員より長く事務所にいるね」と言われてました・・)、一日一時間ほどの睡眠で突貫作業で編集していった。田川さんとほんとに体力の限界まで戦った。
ツアー後半部分の編集をしていて何度か泣けてきた。
ツアー自体いい旅だったけど、それを編集していくのもひとつの長い旅だった。その旅が終わるころにふっと出てくるメンバーの言葉に、この旅のすべてが凝縮されていたりして、つい涙がおちてしまった。(残念ながらおれが一番グッときたところは変更になってしまったけど・・)
編集しながら泣くというのは、限界の状態で作業をしてきた事とかも関係あったのかも知れないけれど、初めての経験だった。
「この仕事で確実に寿命が縮まった」って田川さんが言ってたけど、それでも構わないくらい充実した時間でした。
そしてこのプロジェクトが劇場上映にまで発展したのは、監督の田川さんとプロデューサーの衣川さんの情熱。そして配給会社や関係者たちの熱意だと思います。
こないだ関係者を集めて最初の試写をしたあとに、周りの人たちがにわかに積極的にこの映画のために動き始めた。きっと見た人たちにも何か感じるものがあったからに違いない。
こうして関わる人たちの情熱がどんどんこのプロジェクトを発展させていく。
その中心にはやっぱりあのメンバー4人がいる。
「彼らは音楽よりもまず人柄に魅力があった」
とジュンスカが高校生の頃から世話してきた門池さんが言うように、この作品にはまさに彼らの人柄の魅力がぎっしり詰まってると思います。
「旅をしながら映像を撮って先につながっていきたい」
っていう夢をずいぶん前に持ってそれを目指してきたけど、人にちゃんと見せられる最初の作品があの人たち(メンバーはおれが12才で一人で上京してきたときの学校の先輩たち)との旅で、しかも映画という形になるなんて、ほんとに光栄なことでした。
上映はとりあえず8月30日から二週間ほどになります。
劇場は、
- T・ジョイ新潟万代(新潟)
- 新宿バルト9(東京)
- T・ジョイ大泉(東京)
- エクスワイジーシネマズ蘇我(千葉)
- 梅田ブルク7(大阪) new!
- 広島バルト11(広島)
- T・ジョイ リバーウォーク北九州(福岡)
- T・ジョイ パークプレイス大分(大分)
- 鹿児島ミッテ10(鹿児島)
です。
詳細はこちらをご覧ください↓
http://www.junskywalkers.jp/theater.html
時間のある人はぜひ見にきてください!