バルカン半島の旅 No20. 「最後の街 —スメデレボ—」
船旅慕情
そして時には小さな喧嘩をする。 次第に1kmが10kmになり 10kmが100kmになり 100kmが1000kmになってゆく。
ジャングル、村々、釣り人、工場、大都市‥ 「船旅劇場」では色んな舞台や出演者たちが現れては消えてゆく。
小さな船がおれたちをどこかへ運んでくれる。
その何畳かのスペースがおれたちの城。
飯を作る、 喰う、 飲む、 昼寝する、洗濯をする、 YOGAをする、 散髪をする、 歌う。
暑くなったらエンジンを止めて川に飛び込む。
川に浮かぶ島で野宿をする。
車で走ればアッという間の距離を、ゆっくり進む船旅。
世界はだんだん広くなってゆく。
時には鏡のように穏やかで、時にはけたたましく荒ぶれる、その川だけがおれたちの旅の全てを見つめていた。
最後の街 —スメデレボ—
ベオグラードからドナウ川を5, 60kmほど下ると、右の岸に大きな城塞跡が見えてきた。
城壁の上には大きなコウノトリが2羽、巣を作っていた。 500年前に激しい戦があったこの城塞は、今では若者たちの遊び場になっていた。
この城塞は、中世セルビア王国がオスマン帝国に最後まで抵抗したスメデレボの城塞。
1459年にこの城塞が陥落してセルビア王国は滅び、長いオスマン時代が始まった。
って、んな事は旅が終わったあとに本で読んで知ったのだけど、この時はそんな事は一切知らずにおれたちはこの城塞の脇に船を停めた。
この町で最後の仲間、ナディムが合流した。
ナディムはボスニア南部・ヘルツェゴビナからノルウェー難民移住したベキムたちの古い友人。おれが6月に日本からオスロに到着した当日に一緒にパーティーをした仲間だった。
日が暮れてボートの中でまったりしていると、ドコドコと激しい音楽が聞こえてきた。
城塞の中でトランス・パーティーが行われていたのだ。
おれとナディムは城塞の中に入ってパーティーに参加した。
パーティーは朝まで続いた。
ベキムとペーターはこのトランスパーティーを楽しみにしていたのに、結局二人ともボートの中で一晩中眠っていた。
長い旅でさすがに二人とも疲れが溜まっていたのだ。
翌日、おれたちはスメデレボを出発してさらに川を下りはじめた。
でも結局この街がこの旅での最後の街となった。
いよいよ次回は「バルカン半島の旅」最終回!
って、去年の夏の話を書くのにいつまでかかってんだ!って話だけど‥
Balkans Travel Chapter 20. "The last destination / Smederevo"
For River travel
The small boat brings us to somewhere else.
This tiny space becomes our own castle.
Cooking, Eating, Drinking, Napping, Washing, Cutting hair, Singing...
And sometime having small fights.
When it gets hot, just jump into the river for chilling.
Sleeping on the islands in the river.
Keep on going slow and easy. Never be rushed.
Gradually, 1km becomes 10km, 10km becomes 100km, 100km becomes 1000km.
The world expands little by little.
Jungles, Villages, Fishermen, Factories, Big city...
They come, and they go.
Sometimes calm like a mirror, sometimes wild like an ocean.
Just the river was watching all of our travel.
At night, there was a trance party in the fortress. And next chapter will be final chapter of "Balkans travel".
The Last Destination / Smederevo
The Big Fortress appeared at right side of the Danube.
When the Ottoman came to subdue at the Middle age, this Serbian kingdom fortress was the last one which fought with them to the end.
After this fortress was occupied at 1459, long Ottoman period stated.
Anyway we parked our boat by the fortress.
Two big storks (the bird which brings baby) had a nest on the fortress.
Last company Nedim joined us at this town.
Nedim is old friend of Bekim and Petter. And also refugee from Hercegovina to Norway.
500 years ago big fight was happened here, but today it has turned to be a party place.
Nedim and me joined this party. The party continued until morning.
Bekim and Petter were looking forward to join this party.
But eventually they were sleeping in the boat whole night.
No choice, we were tired by the long travel.
Next day, we left Smederevo and kept on going down the river Danube.
But eventually Smederevo became final destination in this travel.
Don't be sad. See you next time!
Salut もくさん、一番最後の写真のオジさん良い顔ですね〜。写真がどれもオレンジがかってるのは夕方だから、それともこのあたりはこういう色
なんですか?実は私もYogiです。精神統一にいいですよね。ちなみに名前変えました。
Posted by: noricocon@CH | Apr 19, 2007 at 18:55
noricocon
YOGIですかー?
今いる島もヨギ人口高いよ。
Posted by: もく | Apr 20, 2007 at 01:41
なんか山でも髪切ってたよね。
バーバー・テラオカ?w
ちゃんと男前にしてやったかい?
Posted by: わるぞー | Apr 21, 2007 at 01:13
編集進んでますかー?
黒姫もぜひ来て撮ってください!
レジェブを含め、トルコで友達になったやつら何人かは今年中に日本にこれるように勉強がんばってるみたいっす。
今年は日本にて、もてなす一年になりそう。
映画「crossing the bridge」見てまたトルコ行きたくなりましたよ。ババズーラのライブが見たい!
Posted by: そう | Apr 21, 2007 at 17:09
hey moks!
Miss you man! its going to be nice to meet again
See you soon!!!
petter
Posted by: petter | Apr 25, 2007 at 00:04
わるぞー
そうそう、久々のバーバー。
ぺーターもすごく気に入ってたぜ、おれの散髪。
そう
レシェプはいつ日本へ行くの?
また近々トルコに行くかも知れないからアンカラに彼を訪ねたいんだよね。
とにかく元気で!
DJ Rasputin
Hey Brother! Kako si?
let's make great travel again!
I can't wait it!
see u soon!
Posted by: もく | Apr 25, 2007 at 17:53