バルカン半島の旅 No16. 「ジプシーの町」7月28日〜
SAVSKA BUBAがのんびりサバ川を下ってゆくぜ。
シャバツまではヤスミンカとマイーダ、そして風変わりなアーティスト・フィクスが加わってにぎやかな船旅になった。
料理長ペーター。
甲板の上での料理も板に
ついてきたもんだぜ!
第二次世界大戦中にサバ川に沈没した戦艦の残骸がある小島。
思ったより小さかったけど‥ここで一泊だ!
たまには船を停めて、小さな村を散策。
道ばたでラキア(バルカンのブランデー)を作ってます。こういうホームメイド・ラキアはとてもうまい!
オリーブオイルやワインもホームメイドがいい!
ジプシーの町/シャバツ
路上に響くジプシー音楽!
セルビア第二の街、シャバツはジプシーの町と聞いていたけど、実際訪れてみると、街には彼らの姿は事はなかった。
ジプシーたちはずいぶん前に町中から姿を消したという。
シャバツでは今回の旅で初めて人との出会いもなく、おれはもの足りない気持ちのまま街を去ろうとしていた。
最後にカメラを持って街をぶらついていると結婚式にでくわしました。
やっとみっけたぜ!
ジプシーたち!
結婚式があると彼らはどこからともなく現れ路上で演奏を始めると聞いていたけど、それは本当だった。
音楽で結婚したカップルをはやしたてて、投げ銭をもらう。こういうイベントは彼らにとって大きな収入源のようだ。
小さな子供から老人まで、誰もが楽器を持って演奏している。その姿はまさにナチュラル・ボーン・ミュージシャン。
おれは彼らの中に入って夢中で撮影した。
けたたましく金管楽器を吹き鳴らすクレージーな彼らの音楽は、まさにジプシー映画「黒猫白猫」の世界。
いつの間にかおれたちは「黒猫白猫」の舞台の地域を旅していたのだ。
実際の映画の舞台になったドナウ川まであと少し!
別れ
ベキムとペーターはガールフレンドたちと楽しくシャバツに滞在したみたいだった(彼らは警察沙汰を起こしたりして、相変わらずやんちゃぶりを発揮していました)。
シャバツを出発するときに女の子たちはボスニアに戻り、おれたちは再び3人になった。
しかし去ったのは彼女たちだけではなかった。
その夜、川の真ん中に船を停めて、甲板の上で夕食を食べようとしていた時でした。
「下にヤラネいるか!?」
ラキアで乾杯する直前、船室に降りたおれに甲板からベキムとペーターが聞いてきた。
— いない
船のどこを探しても小犬のヤラネの姿がない。
川に落ちたに違いない!
その少し前にベキムたちは甲板から後方の川下に流れてく浮遊物を見たという。
それがおそらくヤラネだったのだ。
おれたちは再びエンジンを回し、月明かりを頼りにヤラネを探しまわった。けど駄目だった。
シャバツ出発を祝うはずだったラキアの乾杯は、突如ヤラネとの別れの酒になった。
甲板の上ではずっと沈黙が続いた。
二人は先に寝たけどおれは空っぽの頭でラキアを飲み続け、夜空に浮かぶ赤い三日月を眺めていた。
子を亡くした親の気分はあんな空虚感なのだろうか。
川岸の森の中から無数の野犬の遠吠えが聞こえていた。
その中に混じってすすり鳴くヤラネの声が聞こえたような気がしてならなかった。
Balkans Travel Chapter 16. "to the River " 28th July -
The SAVSKA BUBA go down the river Sava.
Jasminka, Maida and a strange artist Fikus joined until Sabac.
Gypsy's Town / Sabac
The sound of the music from street gypsies!
The 2nd town Sabac is famous as a gypsy's town.
But when we arrived, there were no gypsies.
They have left away from the town a long time ago.
So I was little bit disappointed.
Last day, I was walking on the street.
I encountered one wedding ceremony.
Wow, you're here!
Many gypsies were playing music for the ceremony.
When people have wedding, they show up from somewhere.
They can earn some money for playing music to them.
From small kids to old guys, all of them were playing some instruments.
Just like a natural born musicians.
I went in and filmed them.
Their crazy music reminds me the gypsy film is called "Black cats, White cats".
Without notice, we were close to the area of this film.
The Danube - location of this film- was coming soon!
Good-by
Bekim and Petter had good time with their girl friends, even though they got problem with the police as usual.
When we departed Sabac, the girls left.
But it was not only girls.
That night, we parked our boat on middle of the river.
It happened when we were going to have dinner on the boat.
I was down stair.
"Hey, Is there Jarane (our small dog) !?"
Bekim and Petter asked me from the roof.
- No... I can't see him!
I couldn't find him in the boat. He just disappeared.
" He must be falling into the river!"
We drove in darkness and shouted his name.
But it didn't help...
We were supposed to drink the Rakia (Balkan brandy) to cerebrate for the departure.
But it turned for memory of Jarane.
Just a silence during the dinner.
I slept on the deck as usual. Watched the full moon with empty head and kept on drinking Rakia.
Felt like a childress mother.
During the night, many wild dogs were howling in the jungle by the river.
At midnight, maybe I heard slightly voice of small dog from the jungle.
本当。。。
そんな悲しいことって・・・ヤラネはとても短い人生だったけれど幸せだったことを
願います。
Posted by: tennen | Mar 16, 2007 at 00:07
tentenさん
ええ、おれもそう願ってます。
Posted by: もく | Mar 16, 2007 at 06:11
Please, send mi Bekim's e-mail address
Posted by: Enes | Apr 26, 2007 at 01:17