7月6日〜11日 バルカン半島の旅 第十話 「Exit Festival」
サラエボを出発したあと、おれたちは一度ボスニアを出てセルビアのNovi Sadという街に向かいました。
「Exit Festival」というミュージック・フェスティバルに参加する為です。
「Exit」は今年で6年目らしいけど、すでにヨーロッパの3大フェスのひとつに入るそうです。
ヨーロッパのフジロックみたいなもんかな?
でもフジロックと違うのはExitは街の中で行われているということ。それと三日間で6000円くらいなので安い!
Novi Sadの街にはドナウ川が流れていて、川を挟んでその昔はオスマン帝国とハプスブルグ帝国に別分かれていたそうです。
川沿いには巨大な城塞跡が残っていて、Exit Festivalはその城塞跡で行われます。
このフェスのあとボスニアに戻り、船旅の途中でこのドナウ川に合流する予定になっているけど、一足先にドナウ川にご対面したって訳さ。
「このあと、船旅のときによろしくな!」とドナウ川にあいさつしときました。
船旅の途中、同じように小さな城塞でライブやパーティーをしているところに何度か遭遇したので、城塞でイベントするのはバルカンでは当たり前みたいだ。
遺跡の中でパーティーなんて日本だとなかなか難しいと思うけど、これがバルカン!いい加減!あるものは何でも利用する!
で城塞でのライブがまたいい!今までとは違うバイブを感じます。
日本にいる時には忙しくて一度もこういうフェスティバルに参加できなかったので、とにかくやっとデビューだぜ。
おれたちはキャンプ場にテントを張った。キャンプ場は川を挟んで会場の対岸にあります。インターネットやシャワーも完備で驚いた。千人以上はキャンプしてたと思う。ビーチでは昼間からDJが音楽を流してます。
ある日、屋台のテーブルでビールを飲んでると、突然ジプシーの楽団が現れおれたちを囲んで演奏を始めた!
管楽器を激しく吹き鳴らすバルカンのジプシーミュージック! 旅の最中によく聴いてたけどこれがライブ体験デビュー。
おれはマンドリンを持ってたので、光栄にもセッションさせてもらった!なんてラッキーなんだ!
モスタルでおれたちのライブを聴いてた連中と偶然再会し、会場へは毎晩彼らとのんびり夜11時頃になって出かけた。
ステージは10いくつありました。メインステージ、2ndステージ・・ヘビメタのステージもあった。SLAYERを観れました。
その他に知ってたのは、カーデガンズ、モリッシー、ペットショップボーイズ・・
おれは小さめのWORLD MUSICステージにいることが多かったです。
サーシャ
「きみの写真を撮ってもいいかい?」
昼間、ドナウ川のビーチでまったりしてるとロンゲのおじさんがそう尋ねてきた。
サーシャ、40代。デンマークのコペンハーゲン在住のセルビア人ジャーナリスト。
サーシャはデンマークの雑誌に「Exit」の記事を書くため、ここに来ているという。
というかExitに行きたいから記事を提案して、その企画を通したという。やりたい事を仕事にできる人なんだ!
サーシャはステージだけでなく、客のポートレートを撮り歩いていたのだ。
おれはバルカン半島の旅が終わったらベキムたちとノルウェーのオスロに戻る予定になっていたので、
「そのうちコペンハーゲンに行くよ」という話をサーシャにした。
そして2ヶ月後の9月、BABAZULAのツアーの撮影のためデンマークに行く事が決まり、コペンハーゲンではおれは本当にサーシャの所に泊まった。
サーシャのEXITの記事を見せてもらった。雑誌の4ページくらいがサーシャの記事で、ちゃんと名前入りだ。
サーシャはおれに一部屋与えてくれ、それはメンバーたちのホテルの部屋より豪華な環境だった。サーシャは売れっ子ジャーナリストなのかな?
場所もライブ会場からメンバーたちのホテルより近く、偶然にしてもでき過ぎてるぜ。
「セルビアで会っただけで本当にここに現れ、風のように去っていく。クールだぜ。ベリークール」
と最後にサーシャはおれにそう言ってた。おもしろい人だ、あんたこそクールだ。セルビアで合っただけでおれを泊めてくれて!
Balkans Travel Chapter 10. "Exit Festival" 6nd - 11th July
After we left Sarajevo, We went to Novi Sad in Serbia for Exit festival.
"Exit Festival" is a big music festival. One of the biggest festival in whole Europe.
River Danube flows in Novi Sad.
It was the border between Osman empire and Austrian empire among the river.
That's why there is one big fortress. The festival is in the fortress.
After while, we encountered few parties in the small fortresses.
So maybe it's common to make party in a fortress here in Balkan.
If it's in Japan, more harder to make party like this in the ruins.
But it's Balkan! Everything is more easy!
We settled in the camping area.
The camping area was opposite of the fortress.
You can use internet, take shower for free. I was amazed.
Dj played music on the beach during the day.
One day, I was drinking beer on the table.
Suddenly a gypsy musicians showed up and played music!
It was first experience to listen their live.
Not only listen, I had a mandolin, so I played with them!
Wow I was so lucky!
Every night, we hang out to the fortress around 11:00 PM.
There were many stages, manly I was " world music stage".
Sasa
" Can I take your picture? "
One guy asked me, when I was chilling on the beach one day afternoon.
His name is Sasa. A Serbian photographer who lives at Copenhagen in Denmark.
He came there for writing some jurnal about Exit for the magazine in Denmark.
He was taking picture not only stages, but also audiences.
After this balkans travel, I was going back to Norway with Bekim. So I said to him.
" I will visit you one day "
Then 2 month later.
I went to Denmark to shoot Babazula's concert tour. So I stayed Sasa's place in Copenhagen actually.
He showed me his jurnal about Exit. 4 page in the magazine with his name.
He seemed famous jurnalist.
He gave me one whole room which is very very comfortable !
And his place is located more closer than member's hotel from the concert club.
I was so lucky!
After the tour, Immideatry i went back to Oslo.
" You came here like a wind, because we met in Serbia just only once. And you're leaving like a wind. It's cool" Sasa said to me.
But I think he is cool to let me stay, even though we met in Serbia just only once!
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