24. New Friends / Split

ブラとユーゴ

この辺りクロアチア南部の気候は 風に大きく左右されます。
シベリアから吹く北風は｢ブラ」。｢ユーゴ」は南風。（ユーゴ・スラビアは｢ "南" のスラブの国」という意味）
北風・ブラが吹くと少し肌寒いけど天気は快晴で気持ちいい！
南風・ユーゴが吹くと生暖かく湿気を含んだ大気になり空も曇る。
今にも雨が降りそうな状態が続き、そのうち降り出す。
人々はユーゴを嫌っている。犯罪が起きても、ユーゴの時期だと刑が軽くなるという。
｢ユーゴだから仕方がないさ」
という訳だ。いいのかよ、そんなんで！でもバルカンだしな・・
　　※あとで聞いたらそれはローマ時代の話だそうです。そりゃそうか。

今のところおれは両方の天気を楽しめている。
ユーゴと言えど、冬のノルウェーに比べればかわいいもんだし、変化のある事自体が嬉しい。
ノルウェーでもそうだったけど、ここも他聞に漏れず観測史上もっとも温かい冬らしい。

スプリットの新しい仲間
カメラがやっと今日到着した！
実に3ヶ月ほど待ち続けたけど、友人たちの協力でやっと戻ってきました。これでやっと編集作業が始められるぜ！
ってな訳で、ここクロアチアのスタリ・グラッドに着いてもしばらく時間があったので、ベキムはボスニアのガールフレンドやおじいさんたちを訪ねたり、新しい小説の出版の打ち合わせで首都のザグレブに出かけています。
そしておれはスプリットで新しい友人たちに出会いました。

ララ。22才、イスラエルから旅をしている女性。
彼女とはスプリットでパンクバンドのライブを観に行った時に出会いました。
インドと違ってこの時期、ここダルマツィア地方で旅人に出会うのは珍しい。
ララは一年前に旅に出て、最初はヨーロッパに住んでいる友人たちを訪ねていたらしいけど、９ヶ月前にここに来てお金も乏しくなり、そこから色んな人に出会ってここに滞在しているという。そこから彼女の旅は始まったのだ。
インドで出会った多くのイスラエルの旅行者と同じく、彼女も兵役(女性なので2年間)を終えて旅に出ていると言う。

｢兵役はほんとに特殊な経験。終わるとみんな軍隊と真逆な自由な空気が必要になるのよ。だからみんな旅に出るのよ」

ララは、軍の為の映像ニュースを制作する仕事に関わっていたらしい。
プロデュース、制作、撮影、何でもこなしたという。どれだけ大変な仕事かおれも知ってるけど、彼女はそれをこなせるほどスマートでエネルギーがある。
ララはその他にもドキュメンタリーを制作し、先日ミラノの展覧会で作品が上映され、招待を受けミラノへ行ってきたという。かっこいいじゃねぇか。
彼女は今スプリットで仕事を探している最中だけど、ここでおれと何か映像作品を作りたいと言っている。
おれも今回のダルマツィア滞在中に、何か作品を作れてたらいいなぁと思っていたので、彼女がクルーになってくれりゃ心強いぜ！
元々旅人たちで何かを創りたいと思ってたので、嬉しい出会いだ。
彼女はすでに９ヶ月ほどダルマツィア滞在してるので言葉も人もよく知っている。
｢おれが島で編集している間に、スプリットでなにか作品の対象として面白いものを見つけるんだ」
とララには宿題を残しておきました。

メリは10年ほどオランダに住んでいた事があるという40代のスプリットの女性。
きれいな目をしていて、すごくはじけてるオープンな人だ。
メリの家はスプリットの中心地から10分ほど歩いたところにある鉄道の近くの小さな一軒家。
小さいけど庭があって日当りも良く、家賃も月２万円ほど！
メリは今家の中を改装していて、ここでマッサージの仕事を始めようとしています。

このメリの家にララは居候しています。
｢ララ、あんた風邪ぎみなんだから今夜はじっとしてなさい！」
メリはララのことをすごく気に入ってて、二人はまるで母娘のようだ。
そして二人ともすごく快活で、家にはいつも笑い声が響いていて、陽気な空気に満ちている。
ある日、スタリグラッドに戻る最終便の船を逃してここに泊まった事から、おれも半分この家の一員のようになった。
あまり居心地がいいので、ついついのんびり過ごしてしまうのだ。
メリはしばらく二人の旅人を家に抱えてたって訳だ。

メリの家にはよく人が集まり会話が絶えない。そしてここはバルカンなので、その会話が凄まじい。
まるで口喧嘩してるみたいだ。お互い自分の言いたい事を同時に喋り合ってる事がよくある。
ララにも同じ血が流れているみたいで、なぜ彼女がダルマツィアに惹かれているのかよく分かる。
おれたちはサローナというローマ帝国時代の遺跡や近所に出かけたり、スプリットの映像作家の青年や他の友人たちを訪ねたり、バーで飲んだり、ララとノートパソコンを持ち歩いてスプリットの町中のインターネットをワイアレスでただ使えるポイントを見つけ歩いたりして、カメラの到着までのんびり過ごしていました。
夏の旅より深くスプリットと繋がり始めてます。

こうしてどの街でも人に出会え、泊まるところにも困らないっていうのは本当にありがたい。
彼女たちに｢年越しは一緒に過ごそう」と誘われたけど、サラエボで夏の旅で出会った連中と年越しを迎えるプランもあるので悩むぜ！
ってな訳で今年は後半からバルカンの年だったなぁ！さらにオスロやデンマークやイスタンブールもあったから、のんびりしてるようで濃い年だったぜ！

BURA  & JUGO

"Bura" is a north wind. "Jugo" is a south wind.
In this area, the weather is influenced by those winds.
When "Bura" blows, it's little bit cold but sunny and dobro!(fine!).
When "Jugo" blows, it gets warm but cloudy and rainy.
People don't like Jugo. It's easy to get depressed.

So far, I could enjoy both of them.
Even Jugo, compare with Norwegian winter, it's like a baby.
And it's nice to have different weather.
If everyday sunny and fine, it will be boring.

Same like Noway, here gets most warmest winter in this 150 years.

Lara & Meri
Today I've got my camera back!
Already more than 3 months passed since send it to Japan.
Somehow I can start to edit my film!
So, we had a lot of time in Croatia. Bekim left to Bosnia to see his girl friend.
And me, I've got new friends in Split.

Lara is a girl from Israel 22 years old.
Not so many travelers in this season here in Dalmatia. Not like in India.
Same like other Israeli tourist who I met in India, Lara is also traveling after working for the army.
" Army is very special experience. So many people need freedom after the army. That's why we're traveling "

She was making news film for the army. As a producer, camera man, production manager and so on, whatever she has done. I know how it's hard work. She is smart enough and have enough energy to do it.
Now she has been searching job in Split.
But also she wants to make some movie with me here in Dalmatia.
I've also wanted to make something here.
So If she's gonna join me, will be a great crew !
To create something with other travelers is one of my dream for long time. So it's nice to encounter her.   

" During I edit my film in the island, try to find some interesting thing in Split for movie "

I gave her some one homework.

Meri is a woman from Split. She has been Holland for 10 years. And she is very open minded person.
Her house is located by the rail roads where take 10 minutes by foot from old town. With small but sunny garden.
She is going to start massage serves in this house.
Lara has stayed her house.

" Lara, you're sick. You mast stay in the house tonight ! "

Meri likes Lara very much. So they seem like a mother and a daughter.
Both of them are quite bright and always laughing. So Meri's house gets happy atmosphere.

One day I lost my last boat to go back to Hvar island. So I stay there.
Then I has become one of the member of this house.
I stayed there almost 1 week. Because It's so comfortable there!
So Meri kept two travelers for while.

Always some friends gathered at Meri's house. So there were always lot of conversations.
And those coversation is crazy ! Very often, everybody talk same time. It seems like they are fighting. But it's not. You know that's Balkans.
Lara has same blood. So it's very easy to see why she has been attracted to Dalmatia.
We hang out to the town, to their friends places, to the bar, to find free wireless internet area and so on. ra ra ra.
I'm gonna connect with Split more deeper than last time in June.

Comments

[japan'sgeroge]

おひさしぶりです。
旅が順調で何よりです☆（もくさんはどこでも絶好調なのはわかってましたが　笑）

僕も地元で地元らしくない、仕事に追われた生活しています。

日本ではノロウイルスはやっていて、みんな大変です！体だけは気をつけてください！
また連絡しまぁ～す。

peace☆　篭橋

[moku]

篭橋こそどこでも絶好調だろ！
ノロウィルスをぶっとばせ！

[Petter]

Merry Christmas Moks!
Glad you found some new friends!

Best wishes from Norway