グローバル移民映画祭での『バルカンへ』の上映とオンライン・ディスカッション終わりました。
多くの国の方々に観てもらえて、光栄な夜でした。
ところが、上映会の前半は試聴していたおれのパソコンの音声が不調、後半のディスカッションはカメラが不調で、声のみの出演となってしまった…
せっかくの晴れの舞台だったのに、トラブル続きで栄誉を満喫できぬまま終った…
「モク、まだまだお前は栄誉に浮かれている場合ではない。内に向かって邁進するんだ」
と天国からベキムに言われているような気がしました。
昨日、2020年5月21日、『バルカンへ』の主人公、ベキムが旅立った。
48歳、、、
その朝、体調悪くて病院へ行ったら、そこで容態が急変し、心臓が止まったという、、、
信じられない・・・
つい先月もメールでやり取りしたばかりなのに、、、
まるで自分の半分を失ったみたいだ。何も手が付かない・・・
二人で一つの旅に全ての情熱を捧げた、かけがえのない兄弟。
永遠の少年、ボスニアの偉大な魂。
バルカンも途方にくれている・・・
世界が一つ退屈になった、、、
安らかに眠ってくれ、べキム、ありがとう・・・
またいつか別のステージで一緒に旅しような。
Bekim has passed away yesterday...
Saddest news I ever had... I still can't believe it....
Just feel like lost half of myself... just emptiness....
We put all our passion and everything on to one travel together.
Just like my real brother...
My beautiful spirit, you were so honest and had big love...
I can hear the Balkan is crying.
The world gets boring...
You had a hard life but 100% you lived yourself...
I hope finally you found peaceful place.
Have a rest, Beks...
Someday, we will travel again on another stage !
映画『バルカンへ ~From Tokyo to the Morava river~』
4年前に映画祭でベキムと共にインタビューを受けた時の様子。 Interview with Bekim atthe film festival.
絵画制作のタイムラプス第三弾。
絵は旅のエッセー「遠くの町から」の挿絵です。
先輩のJun Sky Walker(S)ドラマー、小林雅之くんとヨーロッパツアーに同行して撮影をしていた時の話の絵。
12月、親友になったケダルギリ・ババ(写真右)と、ヒマラヤへおよそ10日間の旅に出た。
インドに来たときには「南のビーチへ行こう!」と思っていたのに、気づけば冬、ヒマラヤのふもとまで来てしまった。。。
まるでシバ神に「お前はまだ南へ行く準備ができていない。ここへ来なさい!」と呼ばれたような気がした。
ヒマラヤのふもとには、外界から閉ざされた、まるで中世にタイムスリップしたような小さな村々が静かに広がっていた。
インターネットもスマホもない静寂の中で暮らす村人たち。子供たちの笑い声。
今やこういう人たちに、マインドが常にここにある人たちに出会えることが貴重なことだと思い、この後の旅はこうした小さな村々を訪ねる旅になっていった。
村の子供達は天使のよう。
老婆たちの顔は自信に満ちていた。
お寺の境内で小石で遊ぶ少女たち。
糸を紡ぐおじさん。
食堂もない村では、ババや村人に夕食を招待してもらいました。
このヒマラヤの旅の最中も沈黙の修行の時のように、頭を空っぽにして「今ここにいる」ことを意識して過ごすようにしていたけど、時折意識が乱れることがあった。
それは特に時間のことを考え始めた時。
「ババ!9時にリシケシ行きの直行バスが出るよ!」
リシケシに戻る日の早朝、おれたちは買い物のため、近くの集落に寄り道をしていた。
「もく、お前はお寺に行ってプージャ(お祈り)でもしていなさい」
「…」
バスの時間が迫っていてイライラしてたけど、仕方がないので集落にある古いお寺に行った。
和尚さんの後ろについて境内を歩いていたら、ちょうど朝日が射してきた。
和尚さんは足を止め、ゆっくり太陽の方をふり向くと、手を合わせ、太陽に向かって静かにお辞儀した。
おれも和尚さんに習って、太陽に向かってお辞儀をしてみた。
「なんてこった。おれはバスの時間ごときに心を乱されて、毎日登ってくれる太陽への感謝の気持ちさえ忘れていた!」
この旅は、心を空にして今ここにいれるか、シバに試されているような気がした。
旅の道中ではトラックをヒッチハイクしたりハチャメチャだったけど、得たものは計り知れなかった…
乗り合いタクシーを乗り継いで、結局おれたちは無事にリシケシに戻ることができた。
「わたしと一緒にガンジス川を上り、シバに会いにヒマラヤへ行こう」
リシケシで沈黙の修行をしていたある日、ガンジス川のほとりでケダルギリ・ババが話を持ちかけてきた。
「了解」
おれは無言でうなずいた。
ヒンドゥー教の神話では、ガンジス川はシバ神の髪の毛から生まれたらしく、この川の上流ヒマラヤのケダルナートという山にシバは住んでいるという。
普段は寡黙なケダルギリ・ババも一旦シバ神の話になると、少年のように目を輝かせ情熱的に雄弁になる。
ケダルギリや多くのババ(出家僧)たちを惹きつけるヒンドゥーの神々の世界に興味も湧いたし、なんせケダルギリと二人旅なんて、楽しそう!
数日後、沈黙の行を終えると、おれたちはまだ薄暗い早朝、ローカルバスに乗ってヒマラヤへの旅に出た。
ガンジス川は、はるか崖の下に流れている。バスはかなり危険な箇所も平気で走ります。
もちろん予定していた直行バスには乗り遅れたので、途中から乗り合いタクシーを乗り継ぎながら北上した。
乗り合いタクシー
夕方、ようやくたどり着いたのは、ヒマラヤの「ケダルナート」のふもとにある小さな村、トリヨギナラヤン。
この村は神話にも登場する。神話ではシバと奥さんのパルバティはこの村で結婚したという…
車もバイクもインターネットもスマホもない、静寂に包まれた、まさに神話の中にタイムスリップしたような世界が広がっていた。
この旅がきっかけでインドの村の世界にハマり、その後のインド滞在中は、焦がれるように村々を訪ねて行くようになった。
宿のテラスから見た早朝の村の様子↓
「遠くの町から」の挿絵タイムラプス・シリーズ今回、カナダの旅で車が故障して困っていた時に日系カナダ人・リチャードムラカミに助けてもらった時の絵です。
音楽は最近始めたディジュリドゥ(アボリジニの楽器)に挑戦してみました。
旅のエッセー「遠くの町から」の挿絵を描く過程を、タイムラプス(コマ撮り)で動画にしました。
せっかくなら音楽も自分たちで作りたいと思い、今回は友人のタブラ奏者吉田元くんに参加してもらい、第一弾を作って見ました。
絵の内容は、旅先のカナダでリンゴ狩りのバイトを探していた時に、仲間たちと出会っていったときの話です。
良かったらぜひのぞいて見てみて下さい。
旅のエッセー「遠くの町から」https://www.amazon.co.jp/dp/B07QQMX68R
Floral Fruityhttps://www.youtube.com/watch?v=cbDYphLLD1k
I have just released my travelling essay online. I made 10 crayon paintings for this essay. And I kept this process as time laps film. I wanted also make music by myself. So this time i asked to my friend to play tabra. I hope you enjoy it.
遠藤ミチロウが旅立った。
またお会いしたいと思っていたのに、、、
ミチロウさんがスターリンを解散しアコースティックで活動を始めた頃、ツアー先でうちの実家に泊まることになり、朝までおれの話に付き合ってくれたり、東京のライブも自由に撮影させてくれたり、大変世話になりました。
ミチロウさん安らかに旅立ってください。
ありがとうございました。
下手くそですが追悼ソングを歌わせていただきました。
「Just Like a Boy」
「Mr. Boo Jungle」
ボブと山を降りて韮崎へ遠征ライブ。
気づけば二人の活動も18年。上手くなったか分からないけど、こうして今も二人で音楽できることに感謝です。
「釣り糸」
「風に吹かれて」