九月末、ボスニア北部のベキムの故郷、ブチコを訪れました。
歳月を経て、ついにサバ川に再会。
川だけは何も変わってなかった。常に流れ続けているのに。。。
七年前、ここから船で黒海を目指しました。
そして、おれたちの船『サバスカ・ブバ号』とも再会。
錆び付いた船体の青が、流れた歳月を物語っていた。
ここでノルウェーから戻って来たベキムと再会。いよいよ製作中のプロジェクトの追加撮影開始。
船を出し、再びサバ川をゆく。
船もおれたちも歳月の分だけ錆び付いてたけど、川の上はやっぱり気持ちいい。
今回のプロジェクトは、現在出筆中のベキムの最新作の小説に付けるDVDの制作。
数年前、『バルカンヘ』の旅を元にして書かれたベキムの二作目の長編小説は、何と旧ユーゴスラビア地域で最優秀文学賞を受賞したので、ベキムは一躍“時の人”になっていた。現在発売中の新作も二位のパウロコエーリョを凌いで一位の売れ行きだと言う。この話しはベキム本人からではなく、周りの友人たちから聞いたもので、そんな事にはお構いなしの本人は相変わらずイカしている。
女性誌に特集されていた本人の記事に興味なさそうに目を通すベキム。
今度の小説は、七年前と現在が交錯する構成で、川に浮かぶ船の上に住む男の話し。(小説の中にはおれも登場します)
七年前のストーリーは『バルカンヘ』の時の、映画からこぼれた体験がベースになっていたので、その部分は既に編集しました。
追加撮影では“現在”のパートを撮影。
七年間掛けないと出来ない作品なので、完成が楽しみです。
今回のクルー。みんな出演者です^^
ブチコでは、かつてベキムの祖父母が住んでいたアパートに滞在しました。
映画の中ではご健在でしたが、今は二人とも他界された。『バルカンヘ』は、祖父母に対するオマージュでもあるのでご存命中に作品に残せて良かった。ご冥福をお祈りします。
ブチコでは上映会も開きました。七年前に出会った“パーティー”という兄さんが手伝ってくれ、町中にポスターを張り、テレビでも宣伝してもらいました。
地元のバーにて↓ ほとんどの人たちは悲惨な戦争を生き抜いてきた人たち。
↑ At the local restaurant.Most of the people survived from the war...
Brčko
End of September, I came to Brčko, a northern town in Bosnia, Bekim's hometown.
Finally, I met the river Sava again. Seven years ago, we tried to get the Black sea from here by boat…
The river had never changed even it's never same each single moments…
And I met " Savska Buba", our boat again. The blue color of her rusty body shows how the years went on and went on..
We were planing to film for the new project with Bekim. He had just returned from Norway. He is also always traveling.
It was so nice to be on the Sava again! We filmed. I have to edit them!
I had screening in Brcko. It was not much audiences. But I was glad to show my film there^^
"Party" helped me a lot for the screening. Thank you Party !!