New York最後の日々
ラスベガスから戻って数日後、はるばる運転してきたジェイコブのトラックが盗まれました。
さすがニューヨーク。展覧会も最後は二階の水漏れで終わるし、やっぱりこうでなくちゃ。
「よくあんな所に住んでますね」 とこっちに住む日本人に言われて初めて自覚したんだけど、おれが住んでいたブルックリンの『ベッドスタイ』という地域は物騒な事で有名らしい。
そいえば夜中に銃声が聴こえた事もあったし、4月にこの地域に滞在した音二とrayちゃんに至っては目の前で銃撃事件を目撃していた、昼間から。
住人の不満が爆発する映画、スパイク・リーの『ドゥ・ザ・ライト・シング』もこの地域が舞台になっているし、Tupacのようなギャング系のラップやヒップホップのスターたちもここの出身の連中が多い。
そんな物騒な隣人たちも多いけど、この地区では多くのアーティストとアートシーンにも出会いました。
近所の詩人のアパートでたまに詩の朗読会が開かれていたので、何度かのぞきに行った。
リビングルームには学生のような若者から60代の黒人のおじさんまで様々な世代や人種の人たちが集まり、それぞれの詩を朗読し、みんなで鑑賞する。
「人はみんな違うんだ」って事が前提の社会ならではの居心地の良さが、この街にはあった。もちろん同じ理由で問題も多いんだけど。
"No risk, no fun"
物騒で混沌としている街だからこそ花開く世界もあるんだなと思った。
そんなエキセントリックな街の暮らしも終わりが近づいてきました。
展覧会のあとタイでマッサージを学んでいたヘレンが戻ってきていたので、残りの日々はマンハッタンの穴場を一緒に散策して過ごしました。
時おり街でガイドブックを見つめながら困っている旅行者に出会うと、ヘレンは声をかけて助けていた。
数年前、旅を始めたばかりの彼女を東京で助けたことが今につながっているので、同じことをしている彼女を見て、何かが一巡したような気がしました。
サンフランシスコ
「一度はサンフランシスコに行くべきだ」 と色んな人に言われていた事もあって、今回の旅の最後はカリフォルニアで過ごす事にしました。
NYで出会ったジョンの紹介でサンフランシスコに住む建築家の家に滞在し、自転車を借りてのんびり街をぶらつきました。
海から吹く心地良い風のせいだけじゃなく、人々ものんびりしているせいか、自転車で走るだけでスーっと気分が落ち着く街。
60年代、ジャニス・ジョップリンが自由を求めてヒッチハイクでこの街にやってきた事や、50年代のビートニク・ムーブメントがこの街で行われたポエトリーリーディングから広がった事がサンフランシスコのイメージだけど、そんな自由の残り香を感じることができました。
森の生活 / 北カリフォルニア
数日後、北カリフォルニアの森の中に住む彫刻家のスティーブンを訪ねました。
以前からこの地域に惹かれていたので、やっと念願が叶った。
海沿いでは、ビーチにでっけぇアザラシたちがごろごろ転がっていて、「野生の場所にきたんだな」と実感。
広大な森の中にポツンとあるスティーブンの家。自分で建てたそうです。
「ボロボロだけど」とスティーブンは言ってたけど、最高に居心地がよかった。
家の周りに広がる“レッド・ウッズ”と呼ばれる森はひたすらデカイ。
松ぼっくりもデカイ!
ガーデニング、畑仕事、アライグマやシカ対策の柵を作り、そしてギターを弾いて歌う日々。
心と体がチューニングされていく。
心地よく腹が減るから夕食も待ち遠しいぜぃ。
スティーブンのガールフレンド、イルカの作る料理はうまい。
最寄りのコンビニは車で30分。
一週間ほど森で過ごし、野生の血を取り戻して日本に戻りました。空港には音二とrayちゃんが迎えに来てくれました。
日本に戻って感じた事、
ざるそばうめぇ〜!
おれの映像作品の音楽を作ってくれたOtoji+rayの音楽がこちらで聴けます。
Last days in New York Helen came back from Thailand. So rest of days in NY, she took me to chill out places in Manhattan.
Jacob's truck which we drove from Vegas has been stolen.
That's the way of New York.
Bedford-Stuyvesant, the area I stayed in Brooklyn is famous as a dangerous area.
I heard gun shot at night.
"Do the right thing" (Spike Lee) was shot at this area.
It tells enough which kind of place there is.
But there are not only gang people. I've met many cool artists as well.
Sometimes they had gathering, poetry reading at the neighbor's apartment.
There were people from young generation to old, White people and black.
The people here are based on the idea which is "everyone is different".
This made me comfortable. At the same time, that's why the town is dangerous as well.
But " No risk, no fun ". Sometimes chaotic is better than too much organized.
Few years ago, when she lose the way in Tokyo, I helped her.
So I was glad to see that traveler's positive vibes is spreading.
San francisco
" You shold go to San Francisco one day "
Many people has recommended to me to go there.
So I decided to stop there before going back to Japan.
An architect Amir let me stay at his place.
Cycle around, the atmosphere is fine.
In 50's, the beat generation had spread from this town.
In 60's, Janis Joplin came here by hitch hike to release herself.
That's the picture of San Francisco for me.
This atmosphere of freedom is still fine.
In the woods / Northern California
Few days later, I was in the forest of northern California.
A sculptor Stephen let me stay at his place where located middle in the forest.
This area has been attracted me for long time. So I was glad to be there.
The dream kitchen in the dream house.
Gardening, farming, playing music, happy foods with cool people.
What else you need?
It gave me a lot of energy!
After the wild life, I retuned to Japan with wild blood from the forest.
Otoji+ray who composed music for my film put their music on myspace.
Check it out!