3週間ほどトルコのイスタンブールへ行ってきました。
バルカンのドキュメンリーの編集のための機材が不調になったので、修理が終わるまでのあいだ火が出るほど物価の高いノルウェーを離れよう思ったのです。
それだけじゃなく、前回のBabazulaのデンマークツアー以来、いつか彼らの街イスタンブールを訪れてみたいと思っていたし、Nourahたちもまだ数日イスタンブールに滞在しているというので、
—じゃあこの機会にイスタンブールへ行ってしまおう!
ってな訳です。
ブユカダ島/ウール
イスタンブールの沖あいに浮かぶプリンス諸島・ブユカダ島に着いた時にはすでに日は暮れていました。
ブユカダはイスタンブール市内の港からフェリーで1時間ちょい。ここはまだイスタンブールの中なので東京でいう小笠原諸島になるのかな?ただ船の料金が150円くらいなので、べらぼーに安いです。
千駄ヶ谷ー阿佐ヶ谷くらいの料金で別世界にいけるんだから、いいよね〜!
マルマラ海に浮かぶこの島選んだのは 「車がなくて馬車が走っている」 という話しを聞いてたから。
それだけじゃなく、5日間ほどイスタンブールの街に滞在してたけど、どうも他人の家にお邪魔しているような落ち着きのなさが続いてたので、
—ここで気分を変えて島でも行ってみるか!
ってな訳です。
前の夜に夜明け前までマルマラ海沿いを散歩してやっと落ち着き始めたところでしたが、
気分を変えるためにどうしても船で海に出たかったのです。
ブユカダの港から少し歩くと、急につーんと鼻に突く臭い。うわさの馬車だ。
「安い宿って幾らくらい?」
若い馬車乗りたちがたむろしている所へ行って聞いてみたけど誰も英語を喋れませんでした。
彼らは英語を喋れる人物の所におれを連れて行きました。向かったのは小さな電気屋。
「おれはウール」
と人の良さそうなここの主人、ウール29才。
ウールによると、どうやら馬車乗りたちは安い宿は一泊100リラ(7500円くらい)だと言っているらしい。
そんな高い金、おれは宿代に費やしたくなかった。
「おれ、あんたの所に泊まりたい」
しばらくしておれはウールに向かって言いました。
「・・え? お、おれの所・・・?」
なんとかおれを助けたいと思っていたウールもさすがに考え込んでしまいました。
—ちと強引だったかな
ウールの事が少し気の毒になってきた。
でもイスタンブールをおれ流のやり方で何とか「おれの街にしたい」と思っていたので、少し大胆な行動に出てみたかったのです。
「じゃあこの店の2階でいいかい?」
しばらく考えてたウールはそう答えました。
「“五つ星ホテル”にようこそ」
とウールはハシゴを上って屋根裏部屋におれを招待してくれました。
「おれはまだしばらく仕事してるからここを好きに使ってくれ」
こうしておれは強引にウールの生活の中に入り込んだのです。
ウールには迷惑かもしれないけど、おれは多少はかまわないと思っていた。
おれも原宿のアパートに住んでた頃、よく色んな国の旅人や終電を逃した連中を泊めていた事がありました。
翌朝早くから仕事があっても、彼らとはよく夜遅くまで楽しい時間を過ごしていたものだ。
彼らはおれの生活の中に“風”を吹かせてくれたからです。
だから今回ウールにとっても面白そうな時間が始まりそうな気がしていた、に違いない・・
若い馬車乗りたちはおれをお茶に誘っているみたいだった。
おれは荷物をウールの店に預けると、彼らの馬車に乗って夜のブユカダを走りました。
うわさ通り車は一台も走ってなく、トコトコと馬車の音だけが夜の道に響いていました。
馬車乗りたちは5人。この連中はよく観光客たちをだまして金を稼いでいるに違いない。
少し不安にもなったけどその夜は 「どうにでもなれ」という気分もありました。
到着したのは山の中腹の広場。大きなテントがたくさん並んで中には馬たちが眠っていた。
人が住んでるテントもあればチャイ屋になっている大きなテントもあって、中ではみんなチャイを飲みながらトランプやゲームをしています。
—ここは馬車乗りたちの場所なんだ。
しわだらけの老人はまだ何やら仕事をしている。森の上には満点の星空。
ここにいる人たちはみんな肌が黒くて、ひょっとしたらロマ(ジプシー)なのかも知れません。
流浪のジプシーたちの世界はこんなんだろうか・・
旅するサーカスの人たちのテント暮らしはこんなんだろうか・・
アラビアのラクダで旅する人たちの野営はこんなんだろうか・・
外で若者たちとチャイを飲みながらおれはブユカダ最初の夜、不思議な世界を漂っていました。
「幾ら取られた?」
おれが戻るなりウールはそう尋ねてきました。
「馬車代の10リラだけさ」 とおれが答えると、
「ほんとかい!?そりゃラッキーだ。あいつらはよく観光客のあいだで問題を起こしているんだ」
という事だった。
—やっぱりそうか・・ つうか知ってんなら早く言えよ!
と思ったけど、いい時間だったのでオッケー。いえーい。
結局その夜ウールは仕事を切り上げ、おれと遅くまで話していました。
中学で習って以来使ってなさそうなウールの英語。言葉に汗をかいて一生懸命喋ってくれる。シンプルな会話で心の温まる時間を与えてくれた。
翌日おれはウールの仕事を手伝いました。二人で冗談を言い合いながら過ごす楽しい時間。
ウールは店の中にトイレを作ろうとしてたので、おれは解体や配管を手伝いました。おれの手際をみてウールは
「日本のディレクターはみんなこんな事ができるのかい?」と驚いていました。
「もちろん!」おれは冗談を飛ばしていたけど、20代の終わりまで明け暮れていた肉体労働がこんな所で役立つなんて思ってもいませんでした。
夜はウールと一緒に店の中で夕食を作って食べていました。
ウールの店には2泊したので、おれは近所の人たちとも仲良くなっていました。
「もく、今日お前が昼間話してたあいつを夕食に誘ってきてくれないか?」
ウールは数日前にささいなケンカをした近所の仲間と仲直りしたくておれに頼んできました。
また 「もく、ビールを買って来てくれないか」
とラマダン(イスラム教の断食の期間)中なので、ウールは自分で買いに行くと気まずいビールもおれに頼んできます。
おれたち3人は人に見られないよう、店の奥にしゃがんで隠れてビールを飲んでいました。
その様子がとてもアホらしくて、3人とも可笑しくなって大笑い。まるで隠れていたずらをしている子供みたいだ。
ケンカしてる仲間を呼んだりラマダン中にビールを買ってくる事は、おれが「よそ者」だからこそできる事なんだ。
確かにそこに“風”が吹いていた気がする。 いえい。
その後おれはこの島を拠点にするようになり、イスタンブールの街に何泊かしてきてはいつもこの島に戻ってきました。
島に戻るとまずウールのところに寄って彼の大好きなタバコを投げ込むのですが、ウールはいつも満面の笑顔で「おかえり!」と温かく迎えてくれました。 街でちょっとLOWな気分になって帰ってきた時でも、この島とウールに会うと いつも「ああ帰ってきた」 とほっとする気分になるのです。
ブユカダ島/ギョーム
3日目の朝、ウールの店の前で歯を磨いていると一人のおじさんが通りかかり、おれに声をかけてきました。
「おはよう。君はどこに泊まっているの?」
「この店の2階さ」
「ほんとかい? 私は広いアパートを一ヶ月借り切っているんだけど、寝室がひとつ
空いてるから、もし良ければ私のところに滞在してもいいよ」
「まじっすか!?」
これがギョームとの出会いでした。
ギョームはフランス人の画家で、一ヶ月間パリを離れてここブユカダで絵を描いて過ごしているという。
おれは早速ギョームの部屋に移った。リビングルームに2つの寝室、ギョームのアトリエ、トイレにキッチン。バルコニーから見える町の景色も最高!
—わお!なんておれはラッキーなんだ!
「なんで見ず知らずのおれを滞在させてくれるの?」
と夜、夕食の時にギョームに尋ねてみた。
「実は君の事は船の中で見かけてたんだ。その時に 『こいつはいい奴だ』と思ったからさ」
とギョーム。
いや〜勘違いかも知れないギョームの直感に感謝っす。
この物静かな隠者のようなギョームとは本当に静かな時間を共有しました。
バルコニーでギョームが絵を描いている間、おれはYOGAやメディテーションをしたり、日記を書いたりしていました。
日中は自転車で島の裏側に行って、誰もいないマルマラ海で素っ裸で泳いだりして過ごしていた。
ノルウェーの冷たい海で泳いだのが今年の泳ぎ納めかと思っていたけど・・旅をしていると全くあなどれないぜ。
I went to Istanbul Turkey for 3weeks.
Because my macbook for editing had broken.So until it comes back from repair,i wanted to leave away from Norway. Because here it's so expensive to stay. Not only that, but also since the last Danish tour, i wanted to visit to Babazula's town Istanbul one day. so,
"Why not, i can go now!"
The things were starting like this.
Buyuk Ada island / Ugrl
when i arrived Buyuk Ada island,it was already getting dark.
You can reach to Buyuk Ada 1 hour and half by boat from Istanbul city.
Buyuk Ada island is still part of Istanbul. Maybe because of this, the boat ticket is quite cheap. It's just about 1euro.
If you pay 1euro, you can shift yourself to another world. It's so nice!
"Buyuk Ada,there are no car,only Horse taxi on the road"
somebody told me. Oh it sounds nice man ! That's why i choose this island.
Not only that, i've been in Istanbul city for 5 days. But i didn't feel so much comfortable, felt like i was in somebody's house. so,
"Let hang out to relax in that island!"
like this.
Little while take walk from the port of Buyuk Ada, suddenly some strong smell will hit you. There you are in the horse taxi's square.
I went to young horse drivers and asked about cheap accomodation.
But they didn't speak english. So they took me to somebody who speaks english. It was small electiric shop.
"I'm Ugrl"
The owner of this shop,a electric engineer Ugrl 29 years old. He seems very kindly guy.
According to him,those horse drivers said cheap accommodation is around 50 euro.
I didn't want to spend such a big money for accommodation.
"OK,i want to stay your house"
Suddenly i said.
"What? my place...?"
Ugrl was trying to help me,but he confused.
Maybe it's too much for him.i felt sorry to him.But i wanted to make "my travel" in Istanbul.
So i wanted made a bet.
"Is it ok for you to stay in upstair of this shop?"
After while he answered.
"I'm gonna still work, so you can use there as you like"
That's how i got into his daily life by force.
Maybe it was disturbing for him.But i think it's ok sometimes.That's my position.
When i was living in Tokyo. I used to let travelers stay in my apartment.
even thogh i had to get up next eary morning,i use to talk with them until late.
Because they brought to me some kind of "wind". And i like it.
Every people need "wind".
Somehow i got my accomodation.
Next day,i helped his work. During the work,we always made jokes and had nice time.
He wanted make toilet in his shop.He was supprised to see how i work. I worked very good. Because that was what i have done until 28 years old.
I staied in his place for 2 days. At the night we cooked together in his shop.
"Hey Moku, can you invite my neighbor who was talking with you during the day"
Ugrl asked me. Because Ugrl and this neighbor had little bit problem in this few days.So Ugrl wanted to make up with him.
"Moku,can you go to buy some beer?"
Because of Ramadan,he couldn't go to buy beer by himself.
We were drinking the beer with this neighbor back side of the shop. We needed to hide for drinking beer.It looked so funny. We started to laugh.
Inviting the neigbor, buying beer during Ramadan, those kind of things i could do. Because i was a stranger.
The "wind" was blowing that night.
Buyuk Ada island / Guillaume
On 3rd day morning, i was washing my teeth in flont of the shop.
One guy was passing the street and asked to me.
"Hey good morning! Where do you stay?"
"Me? I stay in this shop"
"Oh really? you can stay my place if you want.I've borrowed big apartment near here for one month"
"Are you sure?"
That how i met to Guillaume. Guillaume is a french painter.
His apartment was quite big. Living room,2 bed rooms,his studio,kitchen and bath room..
He gave me one whole bed room.
Wow how lucky i am!
"Why do you let me stay in your place?" i asked to him at dinner.
"Actually i saw you one time on the boat. that moment i thoght "this guy is good guy". So i let you stay"
I really appreciated to his intuition even if it was not right.
"You came here for meditation?" i asked.
"Yes, exactly"
Actually he dosen't make actual meditation. But i could see that he stay there with some kind of silence.
We spend silence time together in his apartment. During he was painting, i was making yoga and writing daily.
Sometimes i went to back side of island,and swam with naked in Marmara sea.
日本にいると想像できないようなとこですね。
なだらかな傾斜に並んでる建物、
道いっぱいに広げたレストラン通り。。
ジプシー達の音楽、町の人々の笑顔。。
わあ~いいなー。
ブログ楽しみにしてます!
Posted by: tennen | Oct 14, 2006 at 12:22
tentenさん
ブログ読んでてくれてありがとうございます。
楽しみにしててねー!
Posted by: もく | Oct 14, 2006 at 22:31
moku..not sure if you got my last comment,,,
but i try again,,
just wanted to say that i was flicking,,though u website,,and page,,and photos,,and i happened to see the naked photo of you,,,ggggrrrrrrrrrrr.....
very sexy,,,but at the same time,,sensual and very natural,,,
i would Like to get my hands on that oshiri one beautiful day,,,lol...ha ha
have safe travels,,
warm hugs and love,,,
ps! when will u be back in japan or maybe comming to bangkok???
LOVE
from em to you..
xx
Posted by: cynthia | Nov 09, 2006 at 06:21
cynthia
kopunkap for coming my site and left message.
i don't remebmer your last comment,sorry..
anyway have good day!
and see u someday!
Posted by: moku | Nov 10, 2006 at 04:44
本日は(9.8)撮影お疲れ様でした。
さっそく もくの細道~イスタンブールの巻~拝見しました★
すご~く 写真も素敵★★★
他の国も見てます!
MAKE *TAKEGATA MIHO
Posted by: みほ | Sep 08, 2007 at 23:15
ブレスレット 作り方 チャンルー
Posted by: モンクレール メンズ | Aug 06, 2013 at 20:45