もくの細道 ~ Moku no Hosomichi ~

3.前夜 Ready to go

明日、クロアチアへ向かいます。
一泊ミュンヘンに泊まって、ワールドカップも何のその、そのままクロアチアのREJEKAという港町まで行きます。
なんとオレたちの旅がクロアチアのメディアに取材される事になりました。Bkimが資金を稼ぐ為に仕組んだみたいです。
新聞だかフリーペーパーだか知らないけど、「一人のボスニア人と一人の日本人がバルカン半島の旅をする」みたいな感じで載るという。
映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」で、チェ・ゲバラが同じ事をやってるのを見た時、「そんな事やって旅できる時代があったのかぁー」と思ったけど、今まさに自分が同じ事をしでかそうとしているなんて！

OSLOでの日々は至って平穏。
普段はBekimは大学やスキー場、Petterは幼稚園の保父さんとして仕事をしているので、オレは電車やバスに乗って町を散策して撮影しています。
時間があるとき、Petterはフィヨルドと呼ばれるOSLOの海に浮かぶ島に連れて行ってくれました。
15分ほどで可愛い小島に到着。　島の裏側にある崖の上でPetterにもインタビュー。
彼は大学でBekimと出会いバルカン半島に興味を持ち始めたという。
また、Bekimとは自転車で山の中にある湖に行きました。
気持ちのいい汗をかいて冷たい湖に飛び込む！
こんな事がダウンタウンから3、40分ほど自転車こげばできるなんて、OSLOはほんとにのどかだなと思います。

    
今日、夕方BekimもPetterも最後の仕事が終わって部屋でまったりします。
この後気持ちのよい場所に行って旅の打ち合わせ（まだやってなかったんかい！）と撮影をします。
それから荷造りして明日の出発にそなえます。

バルカン半島の旅にはノートパソコンを持って行かないので、しばらくお休みです。8月の半ばにまとめて報告しますのでよろしく！

We're going  to Croatia tomorrow.

We will stop at Munich for one night. then next day, we will arrive to Rijeka port town.

some Croatian news paper,they 're going to make inverview to us.
one Bosnian writer,one Norwgian musician and me,japanese directer are going to travel across Balkan and to shoot documentry movie.

maybe this is interesting for them.

in Oslo,i've spent quite peaceful days.

Bekim and Petter had job. So everyday i took train and bus,then shot oslo town.

one day,i did interview to Petter.he said that he met Bekim in university.then

he had interesting about Balkan.

tonight,we will pack our stuff for tomorrow.

i will write this weblog when we come back from Balkan.

it will be end of august,see u next time!

2.旅の始まり ~in travel~

オスロでは、オレはいつもカメラを持ち歩いて目に映るものを飽く事なく撮影しています。
ベキムが働いている大学やバイトしているスキージャンプ場へ行きました。
彼がノルウェーでどう暮らしているのかを撮影したかったのです。
電車の中でも気が向いたら色々インタビューをします。
気が向いた時に相手にインタビューできるなんて、素晴らしい環境だ。


オスローには小さな川が流れています。
川沿いはちょっとした林のようになっているので、東京の等々力渓谷のような感じです。
その小川沿いにあるオープンテラスのBARにみんなでビールを飲みに出かけました。
11時くらいだったと思うけど、まだ少し薄暗い程度の明るさです。
川沿いでビールを飲んでいると、まるでおとぎの国に来たような気分になります。
きれいな清流に古い味のある建物がぽつぽつと・・
「オレたちにはいつもの毎日なんだけど、お前が来てからもう旅が始まっているのを感じるよ」
とベキム。
「ほんとにそうだよ」
ペーターも。
—そうか、そうかも知れねぇな、オレの旅はもう始まってるんだから！


I've spent relax time here in Oslo,shanthi shanthi.
I always carry　my movie camera and shoot whatever I want. 
I visited ski museum and one university where Bekim works.
I shot him. How he works in Norway.
In Oslo there is one small,clean and lovely river.
This river flow in the woods.
We hang out to one bar where is located by this river. We drink beer.
So comfortable! much diffrent from Tokyo.
Bekim said " for me,it's sameday like everyday. but since you arrived,I feel that I'm in travel already"
and Petter "That's right"
-Yeah,it's can be. Because I'm travel already!

1.OSLO

６月３日にノルウェイ・オスローに到着しました。
成田から約１７時間の旅。　夜10時に到着しましたが、まだ空は夕方くらいの明るさです。
空港には、オスローに住むボスニア人ベキム（34歳）が迎えに来てくれてた。
その瞬間が、ベキムと実際に会うのも、顔を見るのも、声を聞くのも、初めての瞬間だった。
それまでベキムとは今までメールでしか連絡をとり合った事がなかったのだ。
ベキムはジョージクルーニーをワイルドにしたような、情熱的で優しい男だった。

「旅に出よう」
と今年の１月に決めた。
その直後、あるドイツに住む女性がメールで彼を紹介してきたのだ。
「私の友人があなたを必要としている」
その後、その友人 ベキムから詳しい話をメールで受け取った。
ベキムは13年前に内戦から逃れてノルウェーに来た。　現在は本を書く作家として活躍するかたわらオスローの大学で故郷のバルカン文学を教えている。　そしてこの６月から故郷バルカン半島を横断する旅を計画していて、そのドキュメンタリーを撮影してくれる人を探しているという。
「その話、のった！」
オレはすぐに返事を書いた。もともと、オレは自分の旅のドキュメンタリーを撮影していくつもりだったのだ。
この旅はベキムのルーツ探しの旅であり、「冒険」そのものに挑戦する事でもある。
オレはバルカン半島の場所さえ知らなかったけど、興奮していた。

「よくオレを信じてここまで来てくれたね」
到着後、ダウンタウンの外れにあるベキムのアパートで、さっそくささやかなパーティーになった。
３LDKの古くて骨董品のようなアパート。　東京のオレのアパートとは全く違う。
「オレが逆の立場だったら、何も知らない奴のところへ飛び込んでいくなんて少し恐いね」とベキム。
「そうかい？全くそんな事は思わなかったぜ。　メールを読んだ瞬間に『こいつは面白くなるぞ！』って直感で感じたんだ」 とオレ。

ここにはもう一人、一緒に旅をする若者のミュージシャン、ペーター（24歳）も住んでいる。
もの静かで優しい奴だ。
オレたちはビールを飲みながら踊ったり、JAM SESSIONをして夜を過ごした。
それからベキムは興奮気味に旅のプランを語ってくれた。
オレも興奮して撮影の話をした。　
ほんとに一瞬で数年来の仲間のように感じた。

始まりは、旅の行き先さえ決めてなかったオレに偶然ふりかかってきたハプニングだった。
でもこうして半年後に３人でノルウェーにいるなんて、不思議な気持ちになる。
ボスニア人の作家・ベキム、ノルウェー人のミュージシャン・ペーター、そして日本人の
ディレクター・オレ、奇妙なチーム。
３人を集めたのは、みんなに共通する「旅」への想いなんだ。

成田から数えると長い一日だった。
まるで住み慣れた部屋で寝るように、よく眠れた。

Last Saturday,I arrived to Oslo,Norway.
Bekim came to pick me up to the air port.
It was the first moment that i met him.
Until this moment, we just kept contact with him by e-mail.
One german girl introduce me to him last January.
Bekim is going to travel in Balkans-Croatia,Bosnia,Serbia and so on to serch his identity.
He was escape from Croatia 13years ago.
Now he is a writer in Norway. 
Anyway immediatley i had intersting about this project.
That's how now we are here in Oslo together.
"Welcome to Norway"
We had small paty at his apartment.
Bekim said　"I thought you are crazy. Because if it's me, I would have been afraid to meet someone who never know before" 
I said　"It was intuition"
His apartment is quite big,much bigger than my last apartment in Tokyo.
Here is another room mate. Nowegian musician Petter.
He's also going to travel with us. Borth of them are very gently and kindly.
Bekim is Bosnian writer. Petter is Nowegian musician. and I am Japanese director..
It's little bit strange team.